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2026/09/18 お知らせ

秋の夜、なぜか眠れない・気分が沈むのはなぜ?|東洋医学の「肺」と心の養生

日が短くなり、朝晩の空気がひんやりしてくると、「なんとなく寝つきが悪い」「理由もなく気分が沈む」と感じることはありませんか。東洋医学では、秋は「肺」の働きと関わりの深い季節とされ、呼吸や心の状態にも影響が出やすいと考えられています。今回は、秋特有の心と眠りの乱れのしくみと、整えるための養生習慣をご紹介します。

秋に気分が沈みやすいのはなぜか

東洋医学では、五臓の「肺」は秋に対応する臓器とされ、精神活動としては「魄(はく)」、感情としては「悲」「憂」と結びつくと考えられています。魄は呼吸とともにあるとされ、物事を受けとめたり、手放したりする働きに関わると言われています。夏の間、活動的に過ごし発散し続けた心と体は、その疲れを引きずったまま秋を迎えることが少なくありません。肺に疲れが残った状態で秋を迎えると呼吸が浅くなりやすく、この巡りの乱れが、ふとした瞬間の物悲しさや、理由のはっきりしない気分の落ち込みにつながりやすいと考えられています。

また、東洋医学では季節の変わり目そのものが心身に負担をかけやすいタイミングと考えられています。夏の「陽」が盛んな状態から、秋以降の「陰」を養う状態へと切り替わる過程で、体がその変化についていけずに揺らぎやすくなるとも言われます。無理に気持ちを奮い立たせようとするよりも、まずは呼吸と生活リズムを整え、心と体のペースを季節に合わせていくことが養生の基本とされています。

秋は自律神経も揺らぎやすい季節

秋は朝晩と日中の気温差が大きく、体温を一定に保とうと自律神経が普段以上に働くとされています。この働きが続くと交感神経と副交感神経の切り替えが乱れやすくなり、夜になっても神経が休まらず、寝つきの悪さや眠りの浅さ、夜中に目が覚めやすいといった状態につながることがあると言われています。日中のだるさや意欲の低下、集中力の続きにくさを感じる方も、季節の変わり目にはめずらしくありません。東洋医学では、こうした状態を「気」の巡りの乱れとして捉え、無理に元気を出そうとするよりも、まずは巡りを整えることを優先する考え方をとります。

心と眠りを整える、秋の養生3つの習慣

東洋医学の養生では、こうした秋特有の乱れには「呼吸」「光」「手放す時間」の3つを意識することがすすめられています。難しい方法ではなく、暮らしの中の小さな工夫で整えていくのが基本の考え方です。

心と眠りを整える、秋の養生3つの習慣

どれも特別な道具のいらない習慣です。まずは1つ、無理のない範囲で暮らしに取り入れてみましょう。あわせて、消化にやさしい温かい食事を心がけることも、内側から心身を落ち着かせる養生の一つとされています。

秋の睡眠環境をととのえるヒント

心と眠りの養生には、生活習慣だけでなく寝室の環境も関わっていると考えられています。秋は日中と夜間の気温差が大きいため、寝具を厚すぎず薄すぎない季節に合ったものに替え、就寝前に軽く換気をして寝室の空気を入れ替えておくと、寝つきやすくなるといわれています。また、就寝1〜2時間前は照明を少し落とし、スマートフォンやパソコンの強い光を控えることも、心を興奮状態から落ち着いた状態へと切り替える助けになると考えられています。温かい白湯や、カフェインを含まないハーブティーを少量とりながら、ゆったりとした時間を過ごすのもよいでしょう。逆に、寝る直前の激しい運動や考えごとは、交感神経を優位にしてしまい寝つきを妨げやすいため、日中や夕方までに済ませておくことをおすすめします。

整いやすい状態と、乱れやすい状態

整いやすい状態と、乱れやすい状態

ご自身の状態が今どちらに近いか、チェックしてみましょう。乱れやすい状態に多く当てはまる場合は、生活リズムを見直すサインと考えられています。日中に軽い運動を取り入れて体を動かす、就寝・起床の時刻を一定に保つといった基本を、まずは1週間続けてみるのもよいでしょう。眠れない日が続く、気分の落ち込みが強く続くといった場合は、無理をせず早めに医師にご相談されることをおすすめします。

まとめ

秋に感じやすい寝つきの悪さや気分の落ち込みは、東洋医学では「肺」と「魄」の乱れと関わると考えられています。呼吸を深める、朝の光を浴びる、夜は情報を手放すという3つの習慣を、無理のない範囲で暮らしに取り入れてみてください。季節の変わり目こそ、自分の心と体の声に耳を傾ける良い機会だと考えられています。

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